リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:バッハウ渓谷とウィーン(オーストリア)

Cimg0839 船はリンツを朝2:00出港、8:30メルク(Melk)にさしかかる。ここからクレムス(Krems)までの35kmはバッハウ渓谷(Wachau Valley)と呼ばれ、ドナウ川で最も美しいところといわれ、世界遺産に登録されている。なだらかな丘陵のぶどう畑や古城、要塞教会、民家が点在している。景観を損ねないためか、橋が一本もなく渡し舟(フェリー)が代替している。船で1時間半をかけてのクルーズである。天気にも恵まれ最高。クレムスを過ぎバッハウ渓谷が終わっても、あと10分、あと5分と余韻に浸り、結局1時間ほどだらだらと甲板でのひなたぼっこクルーズを楽しんだ。

Cimg0842 やがて船は13:00ウィーンの郊外トゥルン(Tulln)へ入港、40分ほどのバス乗車でウィーンへ。バス観光後、徒歩で大聖堂、シュテファン寺院、モーツアルトの住居を訪れる。その間、船はウィーンへ入港。

船にて夕食後、コンサートホールで夕べのコンサートを聞く。モーツアルトやシュトラウスの曲目、もちろん「美しき青きドナウ」も演奏される。典型的な観光客向けのコンサートである。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:ザルツブルグ(オーストリア)

Cimg0722 レーゲンスグルグを朝3:00出港、8:00ストラウビン(Straubing)入港。地名に“ING”が付くのは古代ローマ時代の由来を示すそうである。ストラウビンで下船、バスにてザルツブルグ観光。

本来はパッサウ(Passau)8:00入港、リンツ(Linz)14:00入港、下船、徒歩観光の予定であったが、数日来の雨によりドナウ川の水位が高くなり、ストラウビン近くのデッゲンドルフ(Deggendorf)近くの橋の通過が困難になった為、スケジュールが急遽変更された。お詫びとして、船側から一人15ユーロ(2,000)を昼食代として支給される。

Cimg0762 農地が左右に広がる景色を見ながらの2時間半のバスドライブである。国境の街パッサウ(Passau)を過ぎてオーストリアに入る。出入国検査の名残をとどめる国境検問所の跡をノンストップで通過、EUの国境がすでになくなったことを実感する。

ザルツブルグ(Salzburg)への途上、小さな街オーベルンドルフ(Oberndorf)にテクニカルストップ。クリスマスソングの代表作となった「きよしこの夜」(Silent Night)はこの街で生まれている。教会のオルガンがこわれたのが不幸中の幸いでこの歌がうまれた。この街の神父の作曲、小学校の先生のギター編曲である。

Cimg0805 ザルツブルグは人口15万人の都市、モーツアルトの生誕地、そして映画「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ家の地として有名。旧市街は世界遺産に登録。名前が示す通り塩(salt)を産出し、ドナウ川でヨーロッパ諸国へ搬出した。アルプスのふもとに位置し、大小合わせて49ヶの湖が点在する。エーデルワイスとビールも有名。

ミラベル宮殿と庭園、モーツアルトの生まれた家、大聖堂、トラップ家が逃亡する際に隠れたといわれるペータース墓地などを散策。雷雨に出会い、大聖堂で1時間ほど雨宿り。

ザルツブルグからは、停泊港であるエンゲルハルツェル(Engelhartszell)へ向け、再び2時間半のバスドライブ。乗船後、18:30出港、21:00リンツ(Linz)入港。

ウィーンでクルーズを終了する乗客が半数ちかくおり、また船長をはじめ乗組員も何人か代わるので、船長主催のさよならパーティーとディナーが行われる。皆、おしゃれ着で出席、シャンペンといつもより上等銘柄のワインを提供される。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:レーゲンスブルグ(ドイツ)

Cimg0647 船は分水嶺を通過した後、マイン・ドナウ運河をさらに航行、23:00リーデングルグ(Riedenburg)入港、翌日6:00出港。8:30ケールハイム(Kelheim)の街でドナウ川に合流、12:00レーゲンスブルグ(Regensburg)入港。昼食後、レーゲンスブルグの街を徒歩観光。

レーゲンスブルクへの航行の途上である。朝食後、甲板に上る。ふらっと立ち寄ったつもりが、1時間以上も椅子にもたれ、のどかな田園風景にボーと見とれる。

Cimg0648 ドイツ国内最後のクルーズの記念であろうか、昼食はバイエル(Bavaria)風と称して、ソーセージ、豚肉中心でホワイトビールが良く似合う食事である。

レーゲンスブルグは人口15万人、バイエル地方で4番目の都市。第二次世界大戦の戦禍をまぬがれ、中世の町並みを残す都市として2006年に世界遺産に指定される。12世紀に架けられた石橋、歴史を刻む石畳、大聖堂、富豪商人の塔形住居、1663-1806年常設のドイツ帝国議会会場、18世紀に建てられたトゥルン・タクシス城など見所いっぱいである。

Cimg0710 話は大きく変わるが、世間は狭いものである。今回のクルーズ参加者のある日本人が自宅の近くで英語の個人レッスンを受けている。英語の先生は英国人で、日本に20年以上も住んでいる。その英国人の両親も今回のクルーズの参加者であることがふとしたきっかけでわかった。さらに、お互いの孫同士(日本人参加者の孫と英語教師の子供)が小学校で一緒。話しているうちに、偶然にもそんなことがわかったそうである。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:ニュルンベルグ(ドイツ)

Cimg0597 ロックを4:00出港、8:30ニュルンベルグ入港。朝食後、半日の下船観光。

ニュルンベルグ(Nurnberg)50万人の人口を擁し、バイエル州第2の都市。第二次世界大戦で街の90%近くが破壊されるが、中世の面影を残す城壁の街に復興される。ガイザーブルク城をはじめ、中世の建築物が多い。ガイザーブルク城は神聖ローマ帝国皇帝の居城として作られ、第一回皇帝会議も開かれている。

Cimg0573 ニュルンベルグはナチスの党大会が開かれた場所としても有名。ナチスはこのためにローマのコロシアムよりも5割ほど大きい、5000人を収容できるコロシアムを建設。ニュルンベルグ裁判が行われた地でもある。国際軍事裁判所がニュルンベルグ法廷で第二次大戦のドイツ主要犯罪人22人に対して行った裁判である。

細くて小ぶりのソーセージ、ニュルンベルグ・ヴュルストヘン(Wurstchen)や独特の味のお菓子、レープ・クーヘンも有名である。

観光中に船はロス(Roth)まで航行。13:00ロスにて乗船、出港。マイン・ドナウ運河をさらに航行する。14:30最後の上昇閘門ヒポルトステイン(Hipoltstein)に入る。高低差25mの、マイン・ドナウ運河で最も大きな閘門である。最高地点1,330フィート(405m)の分水嶺を15:00通過。コンクリートのモニュメントが置かれている。

Cimg0636 船長がキャビンの屋根に登り、お祝いのシャンペンをデッキの客に振り掛ける。のんびりとした田園風景の中、航行を続ける。甲板にいるととろけていまいそうである。

マイン・ドナウ運河に入ってから閘門の高低差が大きくなってきている。ライン川ではオランダに閘門が2ヶ所、その高低差はほとんどない。マイン川に入り閘門は計34ヶ所、高低差10-20フィート(3-6m)、それに対し、マイン・ドナウ運河の分水嶺近辺の閘門は60-80フィート(18-24m)と高低差が大きい。大工事を伴なった運河であることを実感する。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:バンベルグ(ドイツ)

Cimg0506 本日からクルーズの旅も2週目にはいる。船はグラッハシャウセン(Gerlachshousen)に夜中の24:00入港、朝6:00出港、マイン川が終了するハスファート(Hassfurt)12:30入港。ハスファートから今日の観光地バンベルグ(Bamberug)へバスで向かう。船はその間バンベルグへ航行を続ける。

フランケン地方はワインとビールで有名である。ビール工場は最近まで10ヶ所あったそうである。その中心地バンベルグは第二次世界大戦の戦火を免れた数少ないドイツの都市である。中世の町並みとバロック様式がたくみに調和し、世界遺産に登録されている。川の中に建てられた旧市庁舎や大聖堂を徒歩観光する。

Cimg0536 船に18:00乗船、ただちに出港、ロック(Lock)へ航行を続ける。バンベルグからはマイン・ドナウ運河に入る。

シェーバーの刃のフォイル部分が破損したため、バンベルグのデーパートで探す。ドイツ製のブラウンのためか、フォイルの換えはあった。まずはひと安心のショッピング。

リバークルーズ船は長いのが特徴である。この船も全長110mあるが、貨物船は100m級が普通のようである。高さと幅が制限されているためであろう。

Cimg0482 ライン川とマイン川は内陸航路が活躍しているが、鉄道輸送も健在のようである。ライン川に平行して両側に鉄道が走り、30両前後の貨車がつながれている。車だけをのせた30両ほどの貨車が走っているのを見るのは爽快である。マイン川でも片側であるが鉄道が走り、長い貨車を頻繁に見かける。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:ローテンブルグ(ドイツ)

Cimg0366 朝方4:00にステインバッフを出港、8:00カールスタッドに入港。バスにて1時間ほどマイン川から離れたローテンブルグ(Rothenburg)に到着。

カールスタッドからローテンブルグに向かう途中はフランコ地方と呼ばれ、ワインの生産地として有名である。マイン川の水と日当たりの良い丘陵地はぶどうには最適の地で、フランスよりワインの醸造を学んだそうである。山の斜面にひろがるぶどう畑は壮観である。

Cimg0418 ローテンブルグはヴュルツブルクとフュッセンを結ぶロマンチック街道350kmのほぼ中央に位置し、ロマンチック街道観光のハイライトのひとつである。中世の面影を残す城壁都市で、ウォルト・ディズニーが彼の作品にアイデアを拝借したといわれている。最初の城壁ができたのは12世紀で、自由都市として17世紀の30年戦争まで栄えた。城壁上の散策、街中の散策、そして昼食はソーセージ料理とホワイトビール。

ローテンブルグ観光中に、船はカールスタッドからヴュルツブルグへ航行。そこより乗船、16:00グラッハシャウセン(Gerlachshousen)へ向け出港。

Cimg0415 ドイツの地名の下にブルグ(burg)やベルグ(berg)を多く見かける。ちなみに、ブルグは砦、ベルグは山、タールは谷、シュタットは町、ドルフは村を意味するそうである。また、アウ(au)は低いを意味し、ドナウ(Donau)やこれから訪れるバッハウ(Wachau)渓谷はこれに由来する。

リバークルーズの豪華なところのひとつは、船内レストランでの食事ではないだろうか。夕食は19:00から。外はまだ明るく、川沿いを散歩する人、つりをする人、あるいは家並みや田園風景といった次々と変わる風景を楽しみながらの食事。前菜から始まり、スープ、メイン、デザート、コーヒー紅茶のフルコース。それにワイン、ビール、その他の飲み物付である。これだけすばらしい環境で、これだけの食事を、ちょっとおしゃれをして楽しむのもリバークルーズの醍醐味であろう。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:ミルテンベルグ(ドイツ)

Cimg0257 船は人口1万人弱の小さな街ミルテンベルグに朝5:30入港。朝食を済ませて街中を散策。

ミルテンベルグ(Miltenberg)12世紀、神聖ローマ帝国皇帝フレデリック・バーバロッサが定期的に立ち寄った街として有名。その後、商人の中継地として栄える。古い木組みの家々が立ち並び、写真写りの良いキュートな街である。小高い丘にあるミルテンベルグ城から、美しく湾曲したマイン川を一望する。初夏の日差しがちょっとまぶしいのどかな散歩であった。

Cimg0311 船は11:00に出港、マイン川クルーズである。マイン川沿いの橋は低いので一部の甲板への出入りは禁止。マストも倒され、甲板の手すりも取り払われ、操舵室もさげられる。昼食後、出入りの許された甲板にふらっと立ち寄ったが、景色のすばらしさにデッキチェアーでしばらくくつろぐ。気がついたら2時間以上が過ぎていた。日差しの強さにデッキを退散。ラウンジでティータイムをしながら身体のほてりをさます。

途中、かなり低い鉄道の橋が迫ってきた時のことである。操舵室が這いつくばるように下げられ、船長の頭が操舵室の屋根からとびだしていた。計算通りであろうが、橋の通過はヒヤッとする程ギリギリであった。

Cimg0346 川岸のいたるところにオートキャンプ場があり、キャンピングカーとテントが所せましと居をかまえていた。別荘としてのキャンピングカーの人気が高く、週末や夏の休暇を自然と過ごすようである。

エイヘル(Eichel)などの閘門を何箇所か通過、21:00にローア(Lohr)へ入港。しかし、なにかの手違いで接岸停泊できず、つぎのステインバッフ(Steinbach)閘門を過ぎたところで停泊する。あたりは一面の麦畑、家一軒なく、麦の香りだけが漂う場所であった。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:フランクフルト(ドイツ)

Cimg0216 リューデスハイムを昨夜出港、マイン川がライン川と合流するマインツを通過、マイン川に入る。朝7:00フランクフルト入港。朝食後、市内観光。

人口68万人を擁するフランクフルトはドイツで5番目の都市。金融、商業の都市として栄える。欧州中央銀行の本部もあり、ヨーロッパ金融の中心地である。これは、ユダヤ金融業者の一族ロスチャイルドの出身地であることが多分に影響している。住民の三人に一人は外国人といわれており、世界中から人があつまっている。日本人の居住としては、デュッセルドルフに次いで2番目に多い。

Cimg0219 ビールが最もポピュラーな飲み物で、1300件のビール醸造元がある。劇場も数多くある。ちなみに、世界で劇場の数の最も多いのはイタリアでもフランスでもなくドイツであるとのことである。寿司が最近人気の料理で、中華料理店でも寿司をメニューに入れているところも多い。スーパーでも持ち帰りの寿司が売られており、ちょっとした詰め合わせで6-7ユーロ(900円前後)

昼食は船に戻らず、ソーセージ入りのパンを買って道端のベンチで食べる。デパートの立ち並ぶツァイル(Zeil)通りをウインドショッピング。その後、ゲーテハウスを訪れる。徒歩で船へもどる。

Cimg0247 船はフランクフルトを18:00出港。街中を流れるマイン川のクルーズである。両岸には高層ビルが林立、しばらくいくとアパート群、森林公園、閘門、そしてまた郊外のアパート群。川岸では人々がジョッキング、ローラースケート、自転車、散歩、ベンチでの歓談を楽しんでいるのが良く見える。船のスピードは遅く、自転車やローラースケート、時として自転車が並走してくれる。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:ボッパルドとリューデスハイム(ドイツ)

Cimg0122 船は途中ボッパルド(Boppard)に9:30入港。まず、チェアーリフトで小高い丘にのぼり、ライン川が大きく湾曲している景観を楽しむ。その後、街中の徒歩観光。西暦4世紀前半に建てられたローマ時代の要塞の一部が今日も残っている。

ロマンチックラインのクルーズ後、本日の最終到着地であるリューデスハイム(Rudesheim)に16:00入港。ブレムザー館(児童演奏楽器コレクション)やブレムザー城(ワイン博物館)を見学、ワインレストランやカフェが立ち並ぶ街中を散策。

Cimg0208 6時間のクルーズ観光、2箇所の街の徒歩観光と盛りだくさんの一日であった。

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リバークルーズ紀行「ヨーロッパ横断3,500km」:ロマンチックライン(ドイツ)

Cimg0112_2 ケルンを昨夜23:00に出港、ボンを通過し、朝7:30コブレンツ(Koblentz)に入る。ここからリューデスハイムまでの全長66kmはロマンチックラインのクルーズである。

前日の平野部とちがい、ライン川は丘陵地帯を流れ、両側にはぶどう畑が広がり、丘の上には古城が計24ヶ点在する。ローレライいの岩山や峡谷もこの一部分である。空は快晴。甲板の椅子にもたれ、ビールを飲みなからの昼食、そして古城観光、最高である。途中のボッパルド街の下船観光を除いても6時間のロマンチックラインのクルーズ観光である。

Cimg0163 20年程前にフランクフルトを訪れた際に、日曜日を利用して半日のツアー観光に参加した。それには1時間程のリバークルーズが含まれており、甲板でビールを飲みながらの古城観光の快適さが忘れられずにいた。いつか再びと思いつつ、今回やっとその夢がかなったわけである。しかも、これでもかこれでもかの6時間クルーズである。

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