長寿命企業の秘訣
良い企業の条件として企業の長寿命がある。ビジネス環境の変化をのりこえて生き延びた企業こそ、長期的な観点から優良企業といえる。米国ビジネス誌フォーチュンが毎年おこなっている米国企業フォーチュン500にリストされる企業の浮沈は、企業の長寿命の指標として使える。
「1955年の最初の500社リストに掲載された企業のうち、2008年のリストに登場しているのはわずか71社である。P&G、Johnson&Johnson、GEなどは一貫して優良企業の地位を保持している。Xeroxなどのように一時の低迷期を脱し、500社リストにとどまっている企業もある」「これまでに2,000社近くがリストに登場したが、その大半はリストから消えている。Microsoft、Apple、Dell、Googleなどは1955年には企業そのものが存在せず、ゼロからリストに登場した新興企業である」(Fortune - The Fortune 500, May 5, 2008)
リストに存続する企業の共通項として「経営の仕組みをシステム的に構築したこと、後継者としてのリーダーを養成したこと、コアバリューに重点をおいたことなどである」「経営者は業績低迷をビジネス環境の理由にはしない」(同上Fortune)
コアビジネスの重大さへの認識が明暗を分けてもいる。「1972年から1986年、アメス(Ames Department Stores)とウォルマートが郊外立地型のディスカウントリテール分野で拮抗していた。両者の業績はほぼ同じような数字で、共に好調であった。やがてアメスは外の世界に目を向け始め、1988年にはザイヤー(Zayre)を買収し、都市立地型のリテール分野に進出、企業規模を倍増したが、やがて衰退の一途をたどった。ウォルマートは郊外立地型リテールビジネスを貫き、現在でもフォーチュン500に名を連ねている」(同上Fortune)
日本企業にもあては長寿命の秘訣である。



