円高・ドル安は消費拡大の起爆剤
消費者の節約志向を追い風に業績を拡大している企業がいくつかある。衣料品のファーストレテイリング、家具・インテリアのニトリ、靴のABCマートなどである。いずれも、中国をはじめ海外での生産、輸入、そして国内販売をてがけており、円高・ドル安で商品の輸入コストが下がっている消費者関連の企業である。
これまでの景気を輸出産業に依存してきた日本経済にとっては、円高・ドル安のネガティブな面が声高々に叫ばれているが、輸入に多くを依存する産業にとっては円高・ドル安のメリットを享受しつつある。原材料の輸入コスト削減を直接に享受する電力、鉄鋼、石油化学をはじめとする製造業、そして上記に紹介した消費者関連企業がその例である。
消費者にとっての卑近な例では、ガソリン価格の急落である。一時はリッター180円まで上昇したが、ここ数週間で120円、110円、そしてわが近所のスタンドでは94円の看板をかかげていた。
この輸入コスト削減が消費者に還元され、消費拡大につながる正のスパイラル効果に期待したい。


